心の監督術
■著者
平野隆彰著
■出版社
せせらぎ出版
兵庫県立西脇工業高校陸上部・渡辺公二監督
全国高校駅伝V7の軌跡
1999年12月、第50回全国高校駅伝大会で、西脇工はV8をねらったが、惜しくも2秒差で仙台育英に破れた。しかしV7は、宮崎の小林高と並ぶ最多優勝校である。
本書は、渡辺公二監督に取材し、三十数年におよぶ監督生活とV7の軌跡を追っている。スパルタ指導から「心を重視した指導」の大切さに監督自ら気づいたとき、勝利の道が拓けていった……。
各「コラム」には、区間距離、全国駅伝史、トレーニング、シューズと記録、区間賞などの解説があって、陸上競技の素人でも分かりやすい。
せせらぎ出版 2000円
著者のコメント
この本は、専門家向けのものではなく、「人はなぜ走るのか」といった素朴な疑問を持ちつつ、すぐれた指導法とは何かという点にスポットを当てています。渡辺監督の「心の監督術」は、特別な術ではないけれど、むしろそこに真髄があるように思います。スポーツ指導者にとって参考になるばかりでなく、教師、企業の経営者、管理職の方たち、あるいは思春期の子を持つ親にとっても大いに学ぶものがあります。その意味でも、幅広く多くの方に読んでもらえたら幸いです。