ヒット商品は女子高生・ギャルママに聞け
メールブロック2500万個突破
ジュエリーシール600万個突破
「ピンクのフィルムがほしい!」 女子高生のひと言を、
“天の声”と聞いた。以来、メガヒット商品となった携
帯メールブロックをはじめ、関連商品で快進撃を続ける
業界の雄・サンクレスト。ドツボと油まみれの青春を
味わい、東大阪の四畳半からスタートした男の根性物語
出版社 コスモ21
発行日 2012年12月10日 第1刷発行
定価 1300円+税
もくじ
第1章 天地を喰らって生きる
第2章 女子高生は神様だ!
第3章 ドツボから天を見る
第4章 打たれても打たれても、出る杭になれ
第5章 東大阪ブランドを世界へ
第6章 「青少年夢応援隊・ 20年計画」の実現に向けて
番外編 小児ガンを克服した、植田元気からの応援メッセージ
「あきらめないで! あなたは一人じゃない。」
著者あとがき
高校生200人を前に1時間半の講演を終わって、会場の出口を出ようとしたときだった。
「すみません」と男子生徒が声をかけてきた。
「はい、何?」と立ち止まると、その子はちょっとためらいがちに言った。
「あの・・・、名刺をもらえませんか」
「ああ、もちろんだよ。うれしいね」とぼくは言って、名刺入れから一枚抜き出して渡すと、彼はうれしそうに受け取って、
「握手してください」と手を差し出してきた。
ぼくは笑って彼と握手していると、なんと次から次へと「ぼくにも名刺をください」と生徒たちが押し寄せてきたのだった。名刺を渡すごとに握手をしていると、最後に校長先生が「わたしにもお名刺を」と言ってきた。
講演はそれまで何回かやっていたが、高校生を対象にしたのは初めてのことである。
ぼくの息子(三男は大学生)より若い子らに、こんなに喜んでもらえたことが身震いするほど嬉しかった。高校生たちが人から名刺をもらうのは生まれて初めての経験だろう。その記念すべき名刺が、ぼくの顔写真も載った「サンクレスト」なのだから、大変ありがたくも嬉しいことである。
その後、講演のときは人数に応じた名刺をもっていくようにしたが、講演が終わったあと、主催者の方から「本はないんですか」と聞かれることが何度かあって、ぼくの中で何かがパンとはじけた。それは、一つの決意だった。本を読まないぼくが、本を書きたいと大それたことを考えてしまったのだ。
一時間半の講演ではどうしても言いたいことが限られてしまう。若い人たちがこんなにも真剣にぼくの話を聞いてくれるなら、もっと言いたいこと、伝えたいことがある。その思いを形にするためには本を書くしかないと決意したのだ。
本文の中でも書いているが、この本を出す目的はおよそ5つある。
一つは、サンクレストの商品開発にヒントをくれた女子高生、ギャルママへの感謝。
二つ、施設の孤児たちをはじめ、夢をもてない若者への応援歌として。
三つは、「青少年夢応援隊・20年計画」の宣伝をすること。
四つめは、元気のいのちを救ってくれた一条会病院と珠光会診療所の蓮見ワクチンのことを世間に知ってもらうこと。
そして五つめは、サンクレストをここまで育ててくれた東大阪市ブランドのことをPRすることである。
講演を依頼されるときは、だいたいサンクレストの商品開発のことなどをテーマにした話をと、主催者は言ってくる。だから本書でいえば、第2章と3章の内容を詰めて話すことが多い。そこはぼく自身とサンクレストの原点ではあるけれど、講演をするたびにぼくの中で何かが溜まっていくような感じがしたのである。
その溜まった思いをさらけだしたのがこの本だが、こうして書き終えてみると、いちおう言いたいことは書いたつもりでも、はたしてこれでいいのだろうか、という思いがまだ残っている。こんな書き方でいいのだろうか。若い人は読んでくれるのだろうか、と。迷いつつ、本好きな友人に原稿を読んでもらったところ、こんなことを言われた。
「読者対象は十代後半か? 若い人向けといってもいろいろだからな・・・。でも植田の思いがよく伝わってくるよ。とにかく完璧な本なんてないから、恥をかくつもりで思い切らないと出版はできないぞ。20年計画をすすめるためにも必要な本だよな」
その言葉に背中を押され、勇気づけられた。
本書のタイトルからして、読者の期待を裏切る結果になるかもしれないが、本の売上はすべて「青少年夢応援隊・20年計画」事業に寄付することになっているので、ひらにお許し願いたい。
日本維新の会はいよいよ国政に向かって動き出している。
ぼくも出版を機に、「20年計画」に向かって前進するときだ。
大阪のひとりのアホが書いたこの本を、一人でも多くの若者たちに読んでもらえたらうれしい限りである。読んだあとに感想を聞かせてもらえたらなおうれしい。
最期になりますが、本書の企画編集をお手伝いいただいたあうん社の平野智照氏と、出版のきっかけをつくり、平野氏を紹介くださったNBK(関西ニュービジネス協議会)事務局長の吉田泰三氏には心よりお礼申しあげます。また、本書の出版に快くご協力いただいたアートヴィレッジの越智俊一社長に感謝いたします。
そして本書は、父の霊前に捧げます。
平成24年10月17日 おやじの誕生日に
植田 実
高校生200人を前に1時間半の講演を終わって、会場の出口を出ようとしたときだった。
「すみません」と男子生徒が声をかけてきた。
「はい、何?」と立ち止まると、その子はちょっとためらいがちに言った。
「あの・・・、名刺をもらえませんか」
「ああ、もちろんだよ。うれしいね」とぼくは言って、名刺入れから一枚抜き出して渡すと、彼はうれしそうに受け取って、
「握手してください」と手を差し出してきた。
ぼくは笑って彼と握手していると、なんと次から次へと「ぼくにも名刺をください」と生徒たちが押し寄せてきたのだった。名刺を渡すごとに握手をしていると、最後に校長先生が「わたしにもお名刺を」と言ってきた。
講演はそれまで何回かやっていたが、高校生を対象にしたのは初めてのことである。
ぼくの息子(三男は大学生)より若い子らに、こんなに喜んでもらえたことが身震いするほど嬉しかった。高校生たちが人から名刺をもらうのは生まれて初めての経験だろう。その記念すべき名刺が、ぼくの顔写真も載った「サンクレスト」なのだから、大変ありがたくも嬉しいことである。
その後、講演のときは人数に応じた名刺をもっていくようにしたが、講演が終わったあと、主催者の方から「本はないんですか」と聞かれることが何度かあって、ぼくの中で何かがパンとはじけた。それは、一つの決意だった。本を読まないぼくが、本を書きたいと大それたことを考えてしまったのだ。
一時間半の講演ではどうしても言いたいことが限られてしまう。若い人たちがこんなにも真剣にぼくの話を聞いてくれるなら、もっと言いたいこと、伝えたいことがある。その思いを形にするためには本を書くしかないと決意したのだ。
本文の中でも書いているが、この本を出す目的はおよそ5つある。
一つは、サンクレストの商品開発にヒントをくれた女子高生、ギャルママへの感謝。
二つ、施設の孤児たちをはじめ、夢をもてない若者への応援歌として。
三つは、「青少年夢応援隊・20年計画」の宣伝をすること。
四つめは、元気のいのちを救ってくれた一条会病院と珠光会診療所の蓮見ワクチンのことを世間に知ってもらうこと。
そして五つめは、サンクレストをここまで育ててくれた東大阪市ブランドのことをPRすることである。
講演を依頼されるときは、だいたいサンクレストの商品開発のことなどをテーマにした話をと、主催者は言ってくる。だから本書でいえば、第2章と3章の内容を詰めて話すことが多い。そこはぼく自身とサンクレストの原点ではあるけれど、講演をするたびにぼくの中で何かが溜まっていくような感じがしたのである。
その溜まった思いをさらけだしたのがこの本だが、こうして書き終えてみると、いちおう言いたいことは書いたつもりでも、はたしてこれでいいのだろうか、という思いがまだ残っている。こんな書き方でいいのだろうか。若い人は読んでくれるのだろうか、と。迷いつつ、本好きな友人に原稿を読んでもらったところ、こんなことを言われた。
「読者対象は十代後半か? 若い人向けといってもいろいろだからな・・・。でも植田の思いがよく伝わってくるよ。とにかく完璧な本なんてないから、恥をかくつもりで思い切らないと出版はできないぞ。20年計画をすすめるためにも必要な本だよな」
その言葉に背中を押され、勇気づけられた。
本書のタイトルからして、読者の期待を裏切る結果になるかもしれないが、本の売上はすべて「青少年夢応援隊・20年計画」事業に寄付することになっているので、ひらにお許し願いたい。
日本維新の会はいよいよ国政に向かって動き出している。
ぼくも出版を機に、「20年計画」に向かって前進するときだ。
大阪のひとりのアホが書いたこの本を、一人でも多くの若者たちに読んでもらえたらうれしい限りである。読んだあとに感想を聞かせてもらえたらなおうれしい。
最期になりますが、本書の企画編集をお手伝いいただいたあうん社の平野智照氏と、出版のきっかけをつくり、平野氏を紹介くださったNBK(関西ニュービジネス協議会)事務局長の吉田泰三氏には心よりお礼申しあげます。また、本書の出版に快くご協力いただいたアートヴィレッジの越智俊一社長に感謝いたします。
そして本書は、父の霊前に捧げます。
平成24年10月17日 おやじの誕生日に
植田 実