心がだんだん楽になる 花説法

■著者
関西花の寺25カ所霊場会編
■出版社
■定価
(本体1200円+税) 198ページ(32ページカラー)

編(監修)関西花の寺25カ所霊場会
企画発行 あうん社
発売   せせらぎ出版 

定価(本体1200円+税)     198ページ(32ページカラー)
巻頭の32ページで、25カ寺の全体地図、お寺の概要、本尊、朱印などをカラーページで紹介。「花ごよみ」の解説などもあり、手軽なガイドブックとしても楽しめます。

はじめに

関西花の寺二十五カ 所霊場会会長 北 川 慈 照

 関西花の寺二十五カ所霊場寺院住職達の花説法をお届けいたします。
花説法に登場する花の寺の住職たちはみな、個性豊かな方ばかりです。世界放浪の旅の後、 染織の現代アート作家になった方、詩人で詩画を書く方、八十歳をこえてもなお矍鑠かくしゃく、毎年行われる地域のマラソンに皆出走の方、 あるいは天台教学の学者等、 様々です。宗派も違います。ですから皆それぞれ価値観が違うとおもいます。しかし皆、仲良しです。私たち関西花の寺二十五カ所霊場会は和気藹々わきあいあいの霊場会である事が自慢です。
仏教では花も人間もそしてすべての生き物(これを一切衆生という)も生命の価値は同じと教えます。多様な価値観を認め合う教えです。それは人間は勿論、すべての生き物の生命を尊ぶ教えであり、その生命を育む大自然を大切にする教えでもあります。
尽きる事のない欲望とその欲望達成の手段として自然の摂理を無視した産業経済の発展、 それによる回復不可能なまでの自然破壊、そして人心の荒廃が進む今の世の中で仏教のこの教えは大切です。現在社会に生きる私達人間は自然に対する畏敬の念を忘れ、そして自然に対して余りにも増上慢でした。
私たち花の寺霊場は寺に咲く花を通してこの仏教の教えに近づいていただくため、平成五年に霊場会を開きました。爾来、多くの人々が花の寺巡りに来られています。   
花の寺の住職は皆、穏やかで話好きな方ばかりです。
どうかこの本を読まれた方々が花の寺の境内に咲く花と、「花寺和尚」 に出会いに来てくださるよう、お願い致します。    合掌           
関西花の寺25カ所

第1番 丹州 觀音寺(京都府)  
第2番 楞厳寺(京都府)      
第3番 金剛院(京都府)      
第4番 高源寺(兵庫県)      
第5番 高照寺(兵庫県)      
第6番 隆国寺(兵庫県)       
第7番 如意寺(京都府)       
第8番 應聖寺(兵庫県)      
第9番 鶴林寺(兵庫県)      
第10番 摩耶山天上寺(兵庫県)   
第11番 永澤寺(兵庫県)     
第12番 久安寺(大阪府)     
第13番 法金剛院(京都市)      
第14番 興聖寺(滋賀県)      
第15番 岩船寺(京都府)     
第16番 浄瑠璃寺(京都府)     
第17番 般若寺(奈良市)     
第18番 白毫寺(奈良市)     
第19番 長岳寺(奈良県)     
第20番 石光寺(奈良県)     
第21番 當麻寺西南院(奈良県) 
第22番 船宿寺(奈良県)    
第23番 金剛寺(奈良県)     
第24番 子安地蔵寺(和歌山県)  
第25番 観心寺(大阪府)