おぉ、丹波よ!TAMBA 

■著者
丹波市商工会/編  24の手のひらの宇宙・著  
■出版社
あうん社
■定価
本体1200+税

丹波には、文化力を生かした町づくりを進める素地が備わっていると思っている。人を引き寄せる文化的資源が豊富にある。先に書いた多彩な作家もそうだし、特産物に代表される食文化も一級のレベルにある。それらの人的・物的資源をどう活用し、発信していくかが求められている。
河合隼雄先生が「文化は社会や経済にも影響を与える」と言われたように、文化力の高い地域には人が来るだけでなく、住む人も増えるだろうし、購買力も上がって、商工業にたずさわる私たちにも大きなメリットをもたらすだろう。商工会としても、丹波の文化力を生かした町づくりに貢献できればと考えている。
最後になったが、商工会員のみなさんが玉稿を寄せられた「おぉ、丹波よ!TAMBA」が上梓された。いずれの玉稿も興味深い内容がつづられている。読まれる方々から『この人はこんな経験をされていたのか』『こんな考え方をされていたとは知らなかった』などの声があがるだろう。その意味で商工会員の絆を深める一冊になるものと期待している。
また、執筆された方々はこれまでの来し方を振り返るきっかけになっただろう。振り返ることで、次のステップに踏み出す機縁になったとすれば幸いである。

丹波市商工会会長
㈱大地農園代表取締役社長
(「はじめに」より)


おぉ、丹波よ! TAMBA  もくじ

はじめに

丹波の文化力を生かした町づくりを 大地伹
全ては存続するために 赤田浩三
岳父のことども 足立青宙
二人三脚のガソリンスタンド 稲山匡
「アイ」に込めた私の願い 梅垣喜美代
創業者の信念「心の取引」を大切に 大槻祥三
髪のお告げ―すべては髪に教わった(美容界の巨匠たち)― 大西正晃
まちづくり柏原15年の歩み 荻野吉彦
戦前戦後を生きて 片山英夫
魚釣りの魅力と社会的意義 篠倉庸良
横着は発明の母なり 近藤雅朗
人生下り坂、最高! 土田冨美子
お客様に必要とされるお店を目指して 土井恵介
祖父のこと父のこと―伝えておきたいこと― 冨田博重
「五つの遺訓」に思う 林健二
「丹波で暮らす」という贅沢 葉山生子
食せざればその味わいを知らず 眞鍋馨
人生を振りかえって思う事 森本敏夫
養鶏と共に半世紀― 儲けるなら鶏を飼え 村上康充
丹波の自然と丹波布に癒されて―糸車の回想― 村山誠子
丹波が輝く未来へ 柳川拓三
四季折々のコトスを語る 由良俊也
真実一路を貫いて 吉住俊一
人物を通して知る丹波の奥深さ 荻野祐一
コラム①~⑥
あとがき 平野智照