少年X(エックス) ―忘れられた魂に捧ぐ

■著者
おおもり くうた
■出版社
■定価
定価1430円(本体1300円+税)

 もくじ
第1話  十三歳
第2話  和太鼓
第3話  巫女<
第4話 タトゥー
第5話 四住期
第6話  X

第1話  十三歳
子どもの心というものは、たいへんわかりにくいばかりか、しょっちゅうぐるぐるまわっ<ているのです。 『ピータパンとウエンディ』
第2話  和太鼓<
若いときに、年をとることなどとても想像できないと思われるような人びとが、まさに最<もよい老人になる。成熟するにつれて人はますます若くなる。(ヘルマン・ヘッセ)
第3話  巫女
知りたいことがいっぱいあるって、すてきだとだと思いません? 生きてることがうれしくなっちゃう。(『赤毛のアン』より)
第4話 タトゥー
この世の空虚をさとらない人は、まさにその人自身が空虚なのである。(『パンセ』パスカル)
第5話 四住期
もしも私が男の子なら、世界の海をお家にして、あの、海賊になりたいの。 (金子みすゞ詩集)
第6話 X
自由というのは、失敗する自由、間違う自由なんです。(『子供の本の森へ』より)