「青空文庫」が普通名詞化する未来に向けて
新たにパブリック・ドメイン入りした10人の著者
青空文庫では2014年1月1日、以上、新たにパブリック・ドメイン入りした10人の著者の10作品が公開されます。
1月1日は毎年、パブリックドメイン化を祝う日でもある。2014年、今年は1963年没の石原忍、井上貞治郎、小津安二郎、久保田万太郎、河野広道、佐佐木信綱、野村胡堂、橋本多佳子、長谷川伸、山之口貘の10名。
昨日まで自由に共有できなかったものが、今日からは文化の宝として、共に分かち合うことが法的に保障されるというわけです。
極東の島国におけるこの変化は、大きな政治や経済で見れば、あるいは大きな歴史や世界のなかでは、小さいことなのかもしれません。
いえ、この小さな国の固定化された〈文学〉というカノンのなかでは、忘れられた作家たちの作品群など、大きな枠組みを見るまでもなく小さいと、〈本物〉ではないと捨て置かれてしまうのでしょう。
しかし、年始のパブリック・ドメイン・デイを言祝ぐのは、その〈忘却〉に対して、今を生きる個々人が抵抗できるようになるからでもあります。
続き 青空文庫
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