少年X(エックス)  ―忘れられた魂に捧ぐ  

おおもり くうた 著
発行所:あうん社
発行人:平野智照
発行日:2022年12月21日
定価1430円(本体1300円+税)
ISBN978-4-908115-36-3

第1話  十三歳
子どもの心というものは、たいへんわかりにくいばかりか、しょっちゅうぐるぐるまわっているのです。 『ピータパンとウエンディ』
第2話  和太鼓
若いときに、年をとることなどとても想像できないと思われるような人びとが、まさに最もよい老人になる。成熟するにつれて人はますます若くなる。 (ヘルマン・ヘッセ)
第3話  巫女
知りたいことがいっぱいあるって、すてきだとだと思いません? 生きてることがうれしくなっちゃう。(『赤毛のアン』より)
第4話 タトゥー
この世の空虚をさとらない人は、まさにその人自身が空虚なのである。(『パンセ』パスカル)
第5話 四住期
もしも私が男の子なら、世界の海をお家にして、あの、海賊になりたいの。 (金子みすゞ詩集)
第6話  X
自由というのは、失敗する自由、間違う自由なんです。(『子供の本の森へ』より)