おらが富士はおらが人生 松尾正隆 著
すいせんの言葉
プロローグ
山は動かず、待っている
おらが富士・全国エリア(1座~14座)
ちょっと休憩(コラム)
おらが富士 全国エリア・続き(15座~25座)
おらが富士・関西エリア25座
関西エリアの山々
奥之院・富士山登頂
おらが富士50座 全踏破の記録データ
エピローグ
おらが富士はおらが人生 ―― すいせんの言葉
本書の著者・松尾正隆さんは、驚くべき記録魔である。日記など三日坊主の経験しかない小生にしたら「驚異的」の言葉を三回繰り返しても足りないほどだ。
日記をつける習慣は中学生の頃かららしい。八十二歳になる現在に至るまで、七十年ほど継続してきたことになる。
四十八歳のとき会社を退職して起業したが、その直前に心臓の大手術を受け、生死のはざまから生還し、TMC(トータルマネジメントコンサルティング)社という経営コンサルタントの道を歩み出した。それから三十有余年、松尾さんの記録魔ぶりは一層加速したようである。
松尾さんの中では記録を残すことと緻密な計画性は見事に合致している。中略。
「自己の挑戦目標を掲げ」、五十五歳のときから「関西百名山」への登山をはじめ、「四国八十八ケ所霊場巡拝の旅」、「日本の五街道」の走破などをすべて完遂したのだった。それらの記録は私家版として残されているが、『関西百名山への挑戦』(B5版フルカラー一六四頁)は出版されている。中略。
松尾さんは五十歳から本格的に山登りを始め、八十歳過ぎても続けてきたのだから、六十歳からでも決して遅くない。ただし、山登りは体力だけでは続かない。時間的・精神的な余裕とともに、経済的な余裕もそれなりに必要とされることは、本書をお読みいただけたら納得するだろう。
「おらが富士への登山は、あなたの人生の登山」でもある。もしこれから『おらが富士
50座』の完遂を目指そうというのなら、登山の装具だけでなく、そういうこともお忘れなく。
求め続ければ 運命的な人と出会い
求め続ければ 運命的な本と出会い
求め続ければ 運命的な事と出会う
これは松尾さんの「処世訓」の一つだが、おらが富士を登り続ければ、運命的な何かとの素晴らしい出会いがあるだろう。 編集人記す