三百本の鑿をもつ絵師 三代南部白雲

井波彫刻・南部白雲木彫刻工房
百三十年の歩み

伝統職人の技と自負と大きな使命感
夢と遊び心たっぷりの絵師として
井波彫刻の可能性をひろげた
真面目な“白雲節”を聞かしゃれ!

 もくじ

口絵 グラビア
第1話 三代白雲―― 百一年からの歩み
第2話 伝統職人としての自負と葛藤
第3話 鑿を持った絵師
第4話 職人技のコラボレーション
第5話 日本伝統職人技術文化研究会の活動
第6話 可能性広がる「木彫刻看板」
第7話 よしみ工房の木っころ
■ 南部白雲木彫刻工房百年史 復刻ダイジェスト版
■ 資料編
南部一門系図
初代~三代略年表
初代~三代 作品の納入先一覧

絵師といえば一般的には、浮世絵をはじめ様々な原画(下絵)を描く画工を意味するが、白雲さんはそういう意味での画工ではない。私の想いは、もっと広い概念と意味合いをもつ絵師なのだ。それはどういう意味合いなのか、多言は蛇足となるので控えるが、
「三代白雲は多才な能力と実行力を併せもつ絵師としての彫物師」、ということはお分りいただけたかと思う。(「あとがき」より