食農とクラフトな活き方  ―食と農と里山Vol.6

本書は「食と農と里山シリーズ」の第6号になる。今号では、木工のクラフト作家に執筆をしてもらったことから、タイトルを「クラフトな活き方」とした。執筆者十二人のうちクラフト作家は二人(乾さん、田中さん)だけなのだが、私はクラフトという意味合い(概念)をもっと広く解釈してこのタイトルをつけた。

 英語の「craft(クラフト)」は、「手作り」や「技術」などの意味だが、 現在では、その技術を使って作る「民芸品」や「工芸品」をさし、職人の手作業により小規模生産された食品や飲料の分野でも「クラフト商品」「クラフト〇〇」と呼ばれている。(中略)
しかし本書では、職人技術(クラフト)継承の話を集めたわけではない。略。
たとえば必要な人材を育てる人づくりというのはどんな分野においても不可欠な〝事業〟と言ってもよい。略。すなわち人間という生き物を、その器(個性や才能)に即して人づくりすることもクラフトな事業と言える。略。そういう視点から地域創生(活性化)という課題も考え直していく必要がありはしないだろうか。
(「あとがき」より)

 

 もくじ
丹波で紡ぐ能―― 江月庵に託す想い  上田敦史
クラフトな暮らし  乾 善弘
ゼロカーボンシティの教育から見えてくる北海道恵庭市のまちづくり 渡部俊弘
「小さな森の工房から」  田中陽三
大きな決断  家田優樹
農業者として地方の農業と国の農業政策の在り方を考える  杉山 昇
社名どおり「人と企業の活性化」をつなぐ  青木弘守
「私が、有機農業にたどりつくまで」 生駒憲二
果樹野菜つくりで楽しいこと、困っていること  大上富士
正岡子規とふるさと松山  土井中 照
無尽無窮の大宇宙に楽しむところ尽きず――南方熊楠顕彰館を訪ねて  平野隆彰
煩悩いっぱい句三昧  海象無之丞
あとがき